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2018年9月30日

前回は矯正力の分布について考えてみました。
今回はいよいよ最後の要素「力の継続時間」についてマルチブラケット装置とアライナー型矯正装置とを比較します。

力の継続時間とは、力を歯にどのくらい連続して加えるのかと言うことです。歯に加える時間という観点から矯正装置には連続した力を加える装置と断続的な力を加える装置の二種類があります。

前者の代表がマルチブラケット装置です。この装置は取り外しが簡単にできないので、歯にはほぼ休みなく力が加わっています。それにより、歯が動くための周囲の骨などの組織変化が連続して起きていることになります。

したがって、装置が壊れたりしない限りはそれによる治療効果が確実に現れることになりなります。マルチブラケット装置が広く使われる大きな理由の一つです。

それに対し、アライナー型装置は取り外しが容易なため、力が歯に加わったり切れたり、さらに加わる時間も長くなったり短くなったりと不規則で断続的になってしまいます。

そのため、歯の動きは不連続で、治療効果の確実性は低くなります。
まさに患者さんの誠実さと根気強さに依存しているのです。

平成30年9月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)