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大人の矯正治療ってなんですか?
大人の矯正治療は永久歯が生え揃った後に行われる治療です。最近は矯正治療が広く知られるようになったため、20代以降の成人の方が治療を受けることが増えています。
大人の矯正治療では永久歯を動かして噛み合わせや歯並びを治します。しかし、この時期は顎(あご)の位置や大きさを治したり、奥歯を後ろに動かすことが困難なので、歯を抜いて治療することが多くなります。
また、上と下の顎のズレが大きく、歯を動かすだけでは治らない場合には顎の手術を併用した治療(外科的矯正治療)を行うこともあります。
大人の矯正治療についての利点を教えてください。
大人の矯正治療にも利点と欠点があります。利点は、
1. 本人の治療に対する意欲と協力度が極めて高いので円滑に治療を進めることができる。
2. 子どもの矯正治療よりも治療期間が短い。
欠点としては、
1. 仕事や結婚など社会生活との関わりが複雑になる。
2. 病気や歯の喪失、歯周病などによる制限がある。
3. 歯の動きが子どもよりも遅いことがある。
4. 歯を動かすために抜歯をすることが多い。
などです。
ブリッジや差し歯があります。矯正歯科治療はできますか?
差し歯は問題ありませんが、ブリッジの歯を動かす必要がある場合、一度ブリッジを外し、1本1本の歯に装置を着けることがあります。
ただし、天然歯(治療をしていない歯)と比べて接着剤が付きにくいため、何度か治療途中で矯正装置が外れてしまう可能性があります。外れたときには再度接着剤で付け直せば問題ありません。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
1.矯正歯科治療の間に起こる一般的なリスク・副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
2.矯正歯科治療の後に起こる一般的なリスク・副作用について
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
※矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
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