院長の一言... 「矯正歯科についての問い合わせについて」
ご自分の歯並びやかみ合わせが気になっていて、矯正歯科治療を受けようかどうしようかと迷っている方は沢山おられると思います。そのような方が持っているいろいろな疑問をどこの誰に聞いたらいいのかよく分からない方も多いのではないでしょうか。
一般の方に対して矯正歯科の疑問に答えてくれる信頼性の高い窓口は現在のところ二つあります。一つは日本矯正歯科学会の「矯正歯科治療のQ&A」、もう一つは日本臨床矯正歯科医会の「矯正歯科何でも相談」です。
前者は学会の国内渉外委員会に所属する先生達が回答を作成し、学会の承認を得た上でそれぞれの質問にお答えしています。私もこの委員会に数年所属し、回答を作成していました。後者は矯正歯科を専門に開業されている先生方の学会なので、矯正歯科の専門医としての見地で質問にお答えしています。
いずれもそれぞれの学会のホームページから質問を送信することができます。
一般の方からの質問件数は5、6年前から急増しており、それぞれの窓口に年間4~500件の質問が届いています。そのほとんどは矯正治療でのトラブルに関するものです。最近の日本臨床矯正歯科医会の「矯正歯科何でも相談」でもっとも多いトラブルの原因は「術者の技量や資質に関する問題」で半分以上でした。
治療期間が長い、なかなか良くならない、十分な説明が聞けない、治療に不満がある、先生やスタッフの対応が良くない、などです。最近の特徴としてアライナー矯正についてのトラブルの増加が報告されています。
その次は「治療契約に関する問題」でした。治療の中止や転居などに伴う治療継続についての質問などがあります。
事前に矯正治療を受ける歯科医院を十分に調べておくことが重要になります。
令和6月11月のある日
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