院長の一言... 「適切な矯正治療とは?」
今年の1月、日本臨床矯正歯科医会(日臨嬌)が会員へアンケート調査を行いました。ほかの歯科医院で矯正治療を受けていた患者さん(18歳以下)についての昨年1年間の実態調査でした。その結果、517人中288人(56%)と半分以上の患者さんが不適切な矯正治療を受けていたことが分かりました。この調査結果は3月のNHKテレビで取り上げられ、視聴者から大きな反響があり、質問が急増しました。「適切な矯正治療とはどのようなものか?」という事が十分に知れ渡っておらず、私たち矯正医の努力がまだまだ不足していることを痛感させられました。
そこで、日臨矯では矯正治療を受けるに当たり6つの指針をまとめました。①頭部X線規格写真検査をしていること、②精密検査、分析、診断を実施した上で治療を行っていること、③治療計画や費用などの説明をしていること、④治療中の転医(他の矯正医に引き継ぐこと)やその費用などを説明していること、⑤常勤の矯正歯科医がいること、⑥専門知識のあるスタッフがいること。機会ある毎にこれらの指針を普及させていこうと思っています。
平成27年7月のある日