院長の一言... 「開業医の新しい知識の習得方法 その1」
どのような分野もみな同じだと思いますが、学問や研究は常に進歩を続けています。
矯正治療に深く関係する歯科矯正学の分野も日々新しい課題や知見が発表されています。
それらすべてが明日の診療に必ず役立つものである、というとそうではありません。けれども近い将来、役に立つ場合が多いことはよく経験することです。
開業医は毎日の診療が仕事なので、研究や教育機関で聴講することは難しいです。
そのため、新しい知識を得る手段の一つは学会や学術セミナー、講演会などに出席して勉強することです。学会は年に数回開催され、そこで講演や研究発表、症例供覧などを見聞きしています。そうすることで期待していたことのほかにも、考えてもいなかった刺激を受けたりもします。
コロナパンデミック前には毎年開催されていた矯正治療の講演会に私は毎年参加していました。世界的に著名なアメリカの矯正専門医で、マルチブラケット装置の最新治療法と言われているシステムを構築されたマクロフリン先生の講演会です。
参加する度に日常の治療で役立つことを学び、新たな意欲を沸かせられていました。
残念ながら、今のところ開催の通知はありません。早く再開してほしいと思っています。
勉強するもう一つの方法は発刊されているテキストブックや定期刊行されている学術雑誌を購読することです。
テキストブックは非常に充実した内容のものが海外で多く出版されています。
先ほどのマクロフリン先生の著書はすでに6冊以上出版されています。また、成長期の矯正治療である早期治療の本も数多く出版されており、最近では800ページ以上もの分厚い大著が出版されました。
英語という難敵に挑戦している日々です。
令和5年8月のある日