院長の一言... 「治療の満足度について」
矯正治療を終了した患者様には「治療を受けてどうでしたか?」という内容のアンケートを書いてもらっています。ホームページにその一部を載せています。多くは「治療は長く、装置を着けていることは大変だったけれど、結果的には治療を受けて良かった」との意見でした。患者様の多くが自身の治療結果に満足していることが分かり、このことに励まされながら日々仕事をしています。
数年前に読んだ論文の一つに、長期間(治療後5年以上)経過した患者の満足度の要因は何なのか、という目的の研究がありました。その結果、長期間の満足度に強く影響している要因は治療後のかみ合わせや歯並びが安定し続けていることでした。その逆に、治療前の歯並びの悪さの程度、治療による改善の度合、抜歯の有無、治療期間の長短などの要因との関連はなかったと結論しています。一般的には治療はできるだけ短期間に終わった方がいい、歯は抜くよりも抜かない方がいい、治療前の歯ならびが悪いほど満足度が高くなる、などと考えがちですが、時間が経つとそういうことは需要ではないようです。
平成29年1月のある日