院長の一言... 「目の治療をしました」
二年ほど前から少しずつ物が見えづらくなっていました。眼科で診てもらったところ「白内障」と診断され、目薬を一日に三回点眼していました。担当の先生には「良くはなりませんが、進行を遅くするためです」と言われていました。
今年になってさらに見えづらくなり、目を細くしたり、近くに顔を寄せてみたりするようになっていました。今まで幸いなことに眼鏡のお世話にはなったことがなかったのですが、いよいよこれは駄目かなと覚悟して久しぶりに眼科を受診した。
視力検査をしたところ右目は0.7,左目は0.3で、以前は1.0と0.8だったのが悪化していました。詳しく診察していただいたところ白内障が進んだためで、近視や遠視ではないとのことでした。このままでは免許更新が通らないと言われたので、決心をして手術を受けることにしました。
通常は片目ずつ一週間おきに行うのですが、先生のご厚意で間隔を短縮していただき、手術五日後に職場復帰ができました。レンズに慣れるまで一年ほどかかるそうですが、眼帯を外した直後から物が明るく良く見えるようになりました。視力検査では両目とも1.0と以前の状態に戻りました。担当の先生から「驚異的な回復で、百歳まで保ちますよ」と励まされました。嬉しい限りでした。
人は五感、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚があり、どれも普段の生活には欠かせない感覚です。歯科医療の仕事も同じですが、中でも特に視覚は最も重要な感覚です。矯正歯科の場合、口の中の歯や歯肉を診たり、矯正装置を調整したりと細かな作業をする場合には注意深く見ながら進めなければなりません。視覚が低下するとそのような作業がしづらくなってしまいます。目は大切な器官の一つだと改めて実感しました。
令和5年12月のある日