院長の一言... 「恩師の米寿祝賀会にて」
先日、歯学生の時には口腔外科を教えていただき、卒業後矯正歯科医として研修を受けている時にはほかの診療科の連携(チームアプローチ)の必要性とその重要性を教えていただいた恩師である名誉教授の米寿祝賀会に参加しました。
恩師にお目にかかるのはもちろんですが、大学時代にお世話になった先輩や同僚の先生達も大勢集まり、とても懐かしく楽しい時間を過ごしました。
一時間ばかりの講演があり、三十数年ぶりに聴く先生の講義に思わず学生時代の思い出が色々と頭に浮かんできました。歯科や口腔の特殊性から始まり、歯の構造とその代謝の違い、さらにむし歯によって炎症ができる理由や抜歯で治るメカニズムなど、まさに学生の時に聞いた覚えのある(?)内容でした。当時は初めてそれらを聞かされ、必死にノートを取っていたことを思い出しました。
さらに、歯根を取り巻く歯根膜の構造やその機能の複雑さを指摘され、研究が進むと将来はiPS細胞での応用の可能性も話されていました。矯正治療はまさにこの歯根膜の存在によって成り立っている医療なのです。
平成28年5月のある日