院長の一言... 「矯正治療での急患」
治療装具(矯正治療では矯正装置といいます)を使って治療する場合、思わぬ出来事が起きます。矯正治療では「装置が当たって痛い」、「装置がうまく使えない」、「装置が壊れた」、「装置をなくした」。中には「しばらく使ってなかったので着けられなくなった」「歯が戻ってしまった!」と残念な内容もあります。
多くの場合は患者さんからの電話がまず入ります。その出来事の内容をよく聞いた上で、患者さん自身で解決できそうな場合、たとえば市販の薬を飲むとか、あらかじめお渡しておいたワックスなどを使うなどの説明をします。患者さん自身ではどうしても解決できない場合はできるだけ早く来院していただきます。この場合がほとんどで、これらの患者さんを「急患」と呼んでいます。
早く来院していただく理由は新たに二次的な障害が起こらないようにするため、または治療期間を延長させないためです。矯正治療は年単位の長期に及ぶので、できるだけロスタイムを少なくしなければなりません。トラブルを最小限にする努力をしているのですが、「想定外」はなかなか予測できません。
平成27年5月のある日