矯正歯科医、被災地で学ぶ
今月、日本臨床矯正歯科医会の学会が仙台市で開催されました。
東北支部の主催だったので、例年の学術活動のほかに東日本大震災の被災地応援を目的としたバスツアーが企画されました。たくさんの学会員やその家族が参加し、大型バス3台に乗り仙台空港や亘理町、山元町などの被災地を見学しました。
ツアーガイドとして実際の震災に遭われた現役の先生が同乗され、当時の地震や津波のすごさ、人々の思いやとった行動、それぞれの学校での避難方法の違いやその命運など生々しい状況をくわしく教えてくれました。
亘理町では国道が防波堤の役割になり、海側ではほとんどの家屋が津波に流されていました。反対側の国道の山側は被害が少なく、復興も順調に進んでいました。
次に山元町の中浜小学校を見学しました。津波は校舎の2階まで押し寄せましたが、先生や生徒達は3階の部屋に避難したために全員無事でした。
一人の犠牲も出なかったために震災当時のまま今でも残されているとのことでした。そして「この震災をいつまでも忘れないでほしい」と強く訴えていました。
平成26年2月のある日