2005年11月1日【十勝・帯広で矯正なら!おびひろアート矯正歯科】
二宮金次郎(尊徳)の「二宮翁夜話(にのみやおうやわ)」という本があり、その素晴らしさを初めて知りました。
それまでは、昔の立派な人で学校の校庭にある銅像の人、くらいしか知りませんでした。
本の中に今の季節にふさわしい柿の話がありました。
『柿の実をご覧。人の食べ物となるのか、鳥のえさとなるのか、落ちて腐るか、まだそれがわからない前に、枝葉の陰にある時の精力の運び方いかんで、実が熟して市場に出されて売られるとき、その値段は三厘になることもあり、五厘になることもあり、一銭になることもある。
・・・人もまたこれと同じである。
親の手元で育てられているときは、身を修めて諸芸を学び、良く励んで努力したその徳によって、一生の生業は成り立つのである。
人が「若い時に学べば良かった」と後悔するのは、柿が市場に出た時に、「枝についている時に、もう少し精気を運んで、太く甘くなれば良かった」と思うのと同じである。』
この凛とした季節には、実に身にしみるお話です。