院長一言2012年8月22日【十勝・帯広で矯正なら!おびひろアート矯正歯科】
江戸時代、それまでとは比べものにならない正確な日本地図を作成した人物として「伊能(いのう)忠(ただ)敬(たか)」という名前を中学の歴史で教えられた。詳しい内容は知らないものの、その名前だけ覚えている人は多いと思う。私もその一人でした。
初めて伊能忠敬の伝記を読んでみて、北海道から九州まで全国各地を17年間にわたり自分の足で実際に歩いて測量を行い、それに基づいて日本地図を作成したという尋常ではない血の滲む努力に強く感動した。しかしそれ以上に驚いたことには、この膨大な仕事が彼の若い時から続けていた仕事ではなく、農家の名主を隠居した後に始めた仕事であったという事実であった。青年期の伊能は地理や数学に興味を持ち、その才能も高かった。しかし、不遇な生まれであったために農家の庄屋の養子に入り、そこで一生懸命働いた。跡継ぎができ名主の座を譲り、自らは隠居し、ようやく好きな地理や測量を始め、死ぬまで測量と地図の作成を続けた。まさに偉人であった。