院長の一言... 「矯正治療途中の転医」
一年の中でも三月は新年度直前の月のため、進学や就職、転勤などで人の移動が頻繁になる時期です。毎年ですが今年も多くの患者様が当院を後にされます。転出先が遠く、通院が困難な場合にはほかの矯正医に続けて治療を受けられるように「転医」という手続きをします。転出先の近くにいる矯正医を探し、治療継続の了解を得た上で、患者様に紹介先への受診をお願いしています。
その際に心配されることの一つは治療費です。矯正治療は多くが保険外診療です。治療途中の場合は支払済みの治療費から一部を患者様へ返金します。この返金規程は日本矯正歯科学会倫理規程に明文化されています。ただし、地域や先生によって金額が異なっています。そのため、返金分だけで次の治療費が済むというわけにはいかず、費用の追加が発生することもあります。転医時のトラブルを最小限にするためには、矯正治療を開始する前にこれらのことを矯正医に確かめておき、あらかじめ心積もりをしておくことが必要になります。学会のホームページなどインターネット上の情報も有用になります。
平成29年3月のある日