院長の一言... 「担当の先生を変える場合(転医)」
矯正治療は治療が始まってから保定(治療後の安定をはかる段階)になるまで年単位の長い時間を必要とします。治療を効率よく進めるためにはできるだけ担当医は変わらない方がいいのです。やむをえず変わる場合は進学や通院などで通院が困難になった場合、担当医が病気や死亡で続けられなくなった場合です。なかには、担当医への信頼を無くしてしまったという場合もあります。これらを転医(てんい)と言います。
しかし、転医には煩雑な手続きが伴います。第一に治療をしてくれる次の先生を探さなければなりません。また、次の先生が円滑に治療を続けるためにはレントゲン写真や歯の模型、今までの治療経過などの情報を必要とします。それらは前の先生から提供してもらわなければなりません。第二に治療費の精算や次の先生への新たな治療費の支払が発生します。保険診療であれば問題は少ないのですが、多くの矯正治療は保険外診療なので、その取り扱いはケース・バイ・ケースが現状です。
そのため、矯正治療を始める時に矯正歯科医を正しく選択することが大変重要になります。初回の矯正相談でしっかりと話を聞くのが大切です。
平成29年12月のある日