院長の一言... 「専門書にQRコードが掲載されています」
世の中はまさにデジタル化が急速に進歩し、普及しています。官公庁から送られてくる連絡事項の書類にも「このQRコードを読み取って○○省のホームページをご覧ください」などといった案内を見かけることが多くなってきています。「スマホありき」が当たり前で、スマホを持っていないと重要な通達事項も読むことができなくなってしまう時代になりました。
ご存じの人も多いでしょうが、QRコードは日本で開発されたもので、1994年に自動車部品メーカーのデンソーが発明しました。今では世界中で使われており、近所の飲食店に行ってもスマホでコードを読み込み、飲食物の注文や精算をしています。
ほかの専門分野のことは分かりませんが、私が身を置く歯科矯正学の分野では教科書や専門書にQRコードが載ってきました。
歯科衛生士の教科書では、コードを読み込むと口の写真の撮影方法や歯型の取り方がスマホの画面に動画で解説されます。また、よく使われる矯正装置のリンガルアーチやマルチブラケット装置が立体的に映し出され、実物がなくても構造が理解しやすくなっています。
さらに、最近話題のマウスピース矯正治療の最新の専門書ではQRコードが沢山使われています。写真や文章では伝えることがなかなか難しい専門的な治療方法を理解させる役割を果たしています。
一人一人の患者さんの歯並びやかみ合わせがリアルに再現され、すべての歯がマウスピースなどによってどのように動いていって正常な歯並びになるのかをシミュレーション動画でくわしく映し出されています。まさに「百聞は一見にしかず」で、ビシュアルとか動画が有力な教育手段になっています。
令和6月8月のある日