院長の一言... 「日本一のドカ雪 帯広」
今月は矯正歯科の話をお休みして、2月4日に帯広十勝を襲った日本一のドカ雪について取り上げます。
「ドカ雪」とは一時に多量に降り積もる雪のことで、冬の北海道では時々起こります。
しかし、帯広市の今回のドカ雪は半端なものでなく、12時間降雪量が124センチと観測史上日本一を記録しました。ちなみに、第2位は本別町の109センチ、第3位は芽室町の107センチで十勝が独占しました。
私は半世紀以上にわたり北海道で暮らしていますがこのような積雪を見たのは初めてです。
前日の3日夕方から雪が降りはじめ、4日の昼過ぎまで大気はまっ白になったままでした。窓から見た街は人や車の通る道は消え、平日にもかかわらず人も車もほとんど見当たりません。街全体が死んだような静寂に包まれていました。
診療の予約が入っていたので、自宅から診療所のあるビルまで道なき道をズボズボと雪に足を突っ込みながら歩いて進みました。途中、駅前の道幅の広い道路では埋まっている車や動けなくなっている車の周りを除雪したり、押し出そうとしている人がいました。当然ながらこの日は休診です。
新聞によると、このドカ雪は温暖化が原因とのこと。気温の上昇により、本来は北極周辺にとどまる巨大低気圧「極(きょく)渦(うず)」が分裂し、その一部が北海道に南下したため、大陸から寒気を運ぶ偏西風が南に大きくずれました。寒気が離れたために道東沖の海面水温は平年より6度高くなり、接近していた低気圧は大量の温かく湿った空気を含んでいたため、帯広にドカ雪をもたらしたとのことでした。
今年の冬は例年になく雪が少なく、雪かきに苦労することのない過ごしやすい冬だと思っていました。でも世の中、そう都合よくはいかないものです。
令和7月2月のある日