院長の一言... 「学会への相談事例について その2」
矯正治療は数年におよぶ治療期間が必要です。
そのため、初めに検査・診断をした歯科医院で最後まで行うことがもっとも効率的な治療になると考えられます。
しかし、患者の転勤や進学、あるいは先生の病気や死亡、また両者間の不信・トラブルなどの理由で治療が続けられなくなることがあります。その場合はほかの歯科医院で治療を続けられるように「転医」という手続きを行います。
日本矯正歯科学会ではできる限り円滑に転医が行われるよう「倫理規程」にその項目があり、必要な手続きや治療費の返金を含めた精算などを示しています。
転医する場合はまず次に診療してくれる先生を探すことから始まります。
学会のホームページにある認定医リストを参考にすることをお勧めします。
次に、引き継ぐ先生が適切な治療を行いやすくするために必要な医療情報(診断や治療経過、顔や口の写真、レントゲン写真、模型など)を用意し、先生に提供する必要があります。患者さん自身が適当に歯科医院を探し、その先生に治療をお願いしてもうまく治療を進めることができないのが矯正治療のもつ難しい一面です。
令和4年12月のある日