院長の一言... 「矯正装置による痛みとは? その1」
矯正治療を受けるすべての患者さんが経験する最も不快な思いは「痛み」です。そして、患者さんが矯正治療の思い出として一番に頭に浮かんでくるのも「痛み」です。
その程度には個人差はありますが、どのような場合でもできるだけ痛い思いはしたくない、またできるだけ軽くあって欲しいと誰もが願っています。
矯正治療で起きる痛みは大きく分けて二種類あります。一つは歯を動かすために歯にかける力(といいます)によって起きる痛みです。この痛みは矯正力が歯根の周囲にある知覚神経(食べ物の堅さがわかる神経)を圧迫することで起きます。
通常、3~4日で無くなっていきます。もう一つは、矯正装置が口唇や頬の裏、舌などに接触することでできる傷から起きる痛みです。この傷も通常は一週間ほどで無くなってきます。
しかし、装置の形や大きさによっても違ってきます。また、脣や頬の動かし方は人によって違いますので、実際には傷の位置や程度も違ってきます。いずれも口という身体の中に装置という異物が入ることで起こる反応です。次回はその対処法を説明します。
平成26年9月のある日