院長の一言... 「学校の歯科検診で思ったこと」
四月から新学期が始まり、子供たちは新しい教室で新しい友達や先生に出会い、新しい教科書で勉強を始めています。
身体検査や検診が行われる季節でもあります。
開業以来、歯科医師会のお手伝いで毎年、歯科検診をしています。
卒業直後の数十年前に検診で診た生徒と最近の生徒とではむし歯の本数が驚異的に減少しています。
学校保健統計調査の結果では12歳兒の一人当たりむし歯本数は徐々に減少し、昨年は一本を切っていました。歯を大切にする健康習慣が普及した結果だと思います。
もう一つ、個人的に気になっているのが歯の生え替わりです。
小学校の6~12歳の間はちょうど乳歯から永久歯へ歯が交換する時期に当たります。
少人数の小学校を担当しているので、1年生から6年生まで一人で検診します。
それによると、生え替わる歯の順番は多様で、同じ学年でも生え替わりの個人差は結構あることが分かります。
さらに、背の高い子の方が低い子よりも生え替わりが早いように感じます。
最近の研究でも歯の成熟とBMI(体格指数)との関連を指摘していました。一度、詳しく調査すると面白いことが分かりそうな予感がします。
令和元年年5月のある日