院長の一言... 「矯正装置の受け止め方のお国柄」
先日、矯正歯科材料のセールスマンの方に面白い話を教えてもらいました。歯の表に着けるブラケットには昔からある金属製のもの(メタルブラケット)とプラスチックやセラミックでできた透明なもの(審美ブラケット)の二種類があります。日本ではメタルよりも審美ブラケットの方が好まれるので、審美ブラケットの注文数が多いということでした。お隣の韓国も近年矯正治療を受ける人が増加しており、やはり審美ブラケットを選ぶ人が多いということでした。
ところが、ブラケットによる治療の元祖である本場アメリカでは日本とは逆に審美ブラケットよりもメタルを選ぶ人が多いとのことでした。同じような傾向がシンガポールなど東南アジアでも見られるとのこと。その理由は、矯正治療を受けているということ自体が社会での立派なステータスシンボルになるからだそうです。これはアメリカでも東南アジアでも同じ理由のようです。中には、治療をしていないのにわざと歯の表面に金属を張って、いかにも治療をしているように見せている人もいるそうです。お国によって受け止め方はさまざまです。
平成29年9月のある日