院長の一言... 「上手なエンパワーメント(権限委譲)って?」
開業して15年、アッという間でした。「院長」という業務の多様さに改めて責任の重さを感じます。院長には大きく3つの役割があります。
一つ目は矯正歯科医として患者さんに接し、診査・診断・治療を行い、それをカルテなどに記録します。二つ目は診療所の管理者としてスタッフの医療行為を管理監督し、必要に応じて教育指導を行い、医療レベルの向上を行います。三つ目は経営者として運営資金の管理、給与等の計算・支払、経費・材料の支払などを行います。さらに、学会などの対外的活動も入ってきます。そのためにエンパワーメントが必要です。
では、どのようにしたら良いのでしょうか?一つ目の矯正歯科医の業務は最も委譲しにくい事ですが、内容によってはベテランのスタッフの方が早く正確に処置できるようになりますし、情報の共有という考えを持つことも大切です。二つ目・三つ目の業務では責任感のあるチーフの下で協力体制を構築すること、セミナー等の活用、そして各スタッフが特定分野の知識・経験を蓄積してエキスパートとして活動することです。信頼と時間、がキーワードです。
平成28年3月のある日