院長の一言... 「どの矯正装置がいいかな?」
矯正治療には「矯正力」と呼ばれる力(フォース)を使います。矯正力を生み出す治療器具が矯正装置です。患者さんが矯正装置を使うことによって、歯やアゴの骨に力が加わります。矯正力はおおよそ20~400グラム程度の弱い力です。この力で歯を少しずつ動かしたり、骨の成長をゆっくりと変化させたりすることによって歯ならびやかみ合わせを治していきます。
矯正力を発揮する矯正装置には自分で取りはずしして使うタイプと、歯に接着させてはずれないようにして使うタイプの二種類があります。時間の無駄なく効果的に治療を進めるには、矯正力をできるだけ休みなく歯や骨に加えることが必要です。この点を考えると、はずれないタイプの方が有利です。でもこれには歯が磨きづらい、食事しづらい、壊れやすいなどの欠点があります。その点からすると自分ではすせるタイプの方が利便性は高いと言えます。
どの矯正装置を選ぶかを考える場合、治療の目標やそれに必要な期間、装着する口の状態などに加え、患者さんの協力度も大きな考慮点となるのです。
平成27年9月のある日