2008年3月1日【十勝・帯広で矯正なら!おびひろアート矯正歯科】
先日、中野孝次著「清貧の思想」という本を読みました。大正生まれの文筆家で知識人です。初めてその著書を読み、強く感動しました。
戦前(第2次世界大戦)の多くの日本人は木と紙とでできたつましい家に、物を粗末にしない「もったいない」という気持で一生懸命に生きていました。
ところが、敗戦時の日本は米軍の爆撃で町は焼野原、家も服も食べ物もない極貧の社会になってしまいました。そこで、復興への道をがむしゃらに走り、やがて大量消費・大量生産の「高度成長時代」、そして「バブル経済」を迎えることになりました。
家は集合団地からマイホームへ、そこに洗濯機、冷蔵庫、テレビがあるのは当たり前の時代になりました。多くの物品は修理するよりも捨てて、新しい物を買った方が安くすむ時代です。そのような日本人の生き方、考え方に危機感を感じ、かつての日本にあった人も物も大切に、辛抱強く付き合うという素晴らしい生き方を教えてくれました。