院長の一言... 「近未来の矯正治療」
矯正治療は「矯正装置」という治療器具を使い、弱い力を歯に加えて動かします。この矯正装置は既製品もありますが、多くの場合は口の中から歯型を取り、石膏の模型を作り、その模型を使って先生や歯科技工士が手で作っています。そのため、一つの矯正装置ができるまでには長い時間がかかります。
矯正歯科の研究にはめざましい進歩があります。それによると、近未来の矯正治療ではわざわざ患者さんから苦しい思いをさせて歯型を取ったりすることもなく、壊れたり変形しやすい石膏の模型を作ることもなく、ましてや人の手でコツコツと矯正装置を作ることもなくなるようです。
口腔内スキャナーという機械を口の中に入れて歯型のデータをとり、それをコンピュータに入力します。歯型はすぐに三次元画像となって出力されます。その画像上に先生が必要な矯正装置のデザインを設計します。その設計図に基づき、三次元プリンターやワイヤーを曲げるベンディングマシーンという機械が矯正装置を作っていきます。今はまだ研究段階ですが、夢の話ではなさそうな状況です。
平成26年12月のある日