院長一言2012年7月11日【十勝・帯広で矯正なら!おびひろアート矯正歯科】
毎年、5~6月は学校歯科検診のシーズンで、今年は2校の小学校に行きました。2校とも同じ5,6年生で、約100名の生徒を診ました。いつもながら、むし歯のある子が以前に比べると少なくなったことを実感します。
矯正歯科という仕事柄、乳歯から永久歯への歯の交換など成長の経過を観察することに強い関心がありますので、小学生の検診は一つの実地検分の機会になっています。同じ学年でも歯の交換が子供によって違いますが、高学年ではほとんどの永久歯が出てきています。ところが、すでに生えているべき歯が1~2本見られない生徒が各校に10人近くもいたことには驚きました。これは「歯の先天欠如」と言い、歯の先天異常の一つです。発生頻度の最も高い心臓血管異常で2%ですので、歯の先天欠如の約10%はかなり高い発生頻度です。一昨年の日本小児歯科学会でも同じ指摘をしていました。今の子供達にいったい何が起こっているのだろうか、と心配になりました。