院長の一言... 「煩雑な医療法人」
当院は今年4月から個人診療所から医療法人に変わりました。それは税務上の面ばかりではなく、個人と法人とに資産を分離することで効率よく経営ができる、という理由でした。
医療法人は全国の病院の60%、診療所の30%を占め、一人医師医療法人は法人全体の80%とのことで、そう珍しいことではありません。
ただ、その手続は広範囲におよび、しかもとても複雑で面倒なものでした。税理士や行政書士などプロの助けがなければ素人ができるものではありません。
まず、開院時保健所からの認可が必要ですが、そこからまた初めなければなりませんでした。診療所の設備など詳細を調べ、改めて道庁や保健所から認可を貰います。
次に必要書類を税務署、労働基準監督署、社会保険事務所、ハローワークなどにそれぞれ届出します。さらに、取引銀行口座を新たに法人の口座にしなければなりません。そのため、今まで名義は3文字だけ書けばよかったものが、一挙に23文字も増えてしまいました。これからは一つ一つに23文字を書かなければなりません。それを考えると少々気が遠くなります。
平成26年4月のある日