院長の一言... 「一人の入院患者として」
先日、二十数年ぶりに入院、手術を受けました。今年の人間ドックの結果で泌尿器の重篤な病気が疑われましたので、すぐに総合病院の泌尿器科を受診しました。血液・尿検査、レントゲン、超音波などさまざまな検査を行い、最後に内視鏡による組織検査をしました。その結果、重篤な病気は無かったものの、肥大した前立腺が見つかり、治療が必要との診断が下されました。
しばらく薬による治療を続けていましたが、それによって大きくなった前立腺が縮小するのではないため手術をした方がよい、という担当医の勧めがあり、手術を受ける決心をしました。たまたま、同じ病気で手術を受け全快した友人がいたので今回は彼の勧める病院で手術を受けました。
手術は無事に終わったのですが、病室に戻った私はいろんな所からチューブが出ていて、まさに「病人」という格好でした。数日は身動きが難しい状態が続きました。そういう時の看護師さんや家族の優しい声がけや心配り、適切な対応を受けていると、その有り難みが身に染みる思いでした。一人の患者は弱い立場です。
平成28年12月のある日