院長の一言... 「大人の矯正装置:前から見えない装置について」
近年、矯正治療を希望する成人の方が急増しています。その理由は健康な自分の歯を持っている人が増えていること、矯正治療がポピュラーになってきている、などが考えられます。また、目立たない装置が増えていることもあります。
その代表には歯の裏面に着ける「リンガル装置」と透明なプラスティックでできた「マウスピース矯正」があります。しかし、従来の装置と比べて欠点もあります。
リンガル装置は本人自身も見づらいので歯みがきがしづらく、しっかり磨かないと歯肉炎が起きて治療がスムーズにいかなくなることがあります。また、舌と装置が当たって食べづらくなったり、話しづらかったりします。さらに、装置の構造上従来の装置よりも歯の動きが遅いため、治療期間がどうしても長くなってしまいます。マウスピース矯正は歯を動かす量が多い場合や、重度の不正咬合には不向きです。また、取りはずしできるため、本人が毎日しっかりと装置を使う時間を確保しなければ治療が進みません。一見楽そうに見えても様々な欠点もあるので、装置の選択には十分注意する必要があります。
平成28年8月のある日