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知ってほしい!保定の話

保定の話矯正治療で動かした顎(あご)や歯はそのままの位置に止まっているでしょうか?
答えは残念ながら「ノー」です。動かされたばかりの顎や歯はすぐに元の位置へ動こうとします。それを「後戻り」と言います。この後戻りが起きないよう管理することを保定と言います。そのため、保定は矯正治療の中で最も大切な段階と言えます。

後戻りの原因について
後戻りの原因はいろいろあります。

まず、顎の骨に付着している筋肉の緊張、あるいは舌や口唇などの異常な動きによっても後戻りが起こります。

また、動かした歯も後戻りを起こします。歯は周囲の歯や骨、歯肉と線維で結合した状態で生えています。矯正治療ではこの線維の結合よりも強い力を加えるため歯は動きます。ところが、加えた力を動かした直後に取り除いてしまうと、歯は線維に引っ張られて元の位置に戻ってしまいます。

このように、顎や歯が生体の仕組みによって動くのと同じく、生体の仕組みによって後戻りも起きます。

保定に使われる装置について
保定に使われる装置はシンプルな物が多く、それらをリテーナーと呼びます。リテーナーには取り外しの可能なタイプと歯の裏側に装着するタイプがあります。

保定の開始時期には不正咬合が十分に改善されており、リテーナーも簡便なため、ついつい油断して使うことを忘れてしまうことがあります。そうすると、ゆっくりではありますが、後戻りが起こってしまいます。後戻りが一旦起きると、リテーナーでは十分に治すことができず、再び治療をしなければなりません。


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