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2012年10月 2日

受付

受付

ご予約の相談はもちろん、治療中の疑問・質問なども承っております。どうぞお気軽にお尋ねください。また、隣には歯ブラシなどのデンタルグッズを販売しております。むし歯予防にお役立てください。

待合室

待合室

リラックスしながら診療をお待ちいただけるように、広めのソファをご用意しました。
また、ウォーターサーバーを設置しておりますので、どうぞご自由にお飲みください。

診療室

診療室

プライバシーに配慮した半個室の診療室です。常に気持ちよくご利用をしていただくために、感染対策や滅菌には細心の注意を払っています。

カウンセリングルーム

カウンセリングルーム

治療前のカウンセリングや、治療計画などのご説明を行うスペースです。完全個室ですので、お悩みはもちろん、費用や期間のことなど、どうぞお気軽にご相談ください。

ブラッシングスペース

症例

「診療前、時間がなくて家でブラッシングできなかった。」という方も大丈夫。当院ではブラッシングスペースを完備しています。どうぞ、診療前にご利用ください。

感染対策

感染対策

治療において、忘れてはならないことが感染対策です。

昨今、病院などでの院内感染が問題になっています。残念ながら日本は、ヨーロッパなどの欧米圏に比べ、感染への意識がまだまだ低いのが現状です。

当院ではコップやエプロンまで、可能な限りディスポーサブル(使い捨て)を徹底しております。使用するミラーやピンセットは、滅菌パックに入れて保管いたします。また、高圧蒸気滅菌器、薬液滅菌などの各種滅菌機器も取り揃えております。

小さなお子さまにも、安心して治療を受けられる環境を整えております。

矯正中のむし歯・歯周病予防

むし歯ができてしまうとむし歯治療をするために、矯正治療を一時中断しなければなりません。そうなるとせっかく動いた歯がまた元の状態に戻ってしまい、今までの治療が無駄になってしまいます。限られた時間の中で確実に治療を進めるために、治療中のむし歯予防はとても大切です。

矯正中のむし歯・歯周病予防

当院では、患者さんに合った予防プログラムを作成します。治療中のむし歯を予防すべく、様々なサポートを行っております。

【カリエスリスク検査】むし歯のなりやすさがわかる

カリエスリスク検査カリエスリスク検査とは、むし歯になりやすさを調べる検査です。

客観的な調査によって、患者さん一人ひとりに合った予防計画を立案します。むし歯の原因を探り、排除することで、むし歯にならない口内環境を整えます。

【PMTC】専用の機械を使って歯科医院で行う歯のクリーニング

PMTCPMTCとは、専用の機械を使って歯科医院で行う歯のクリーニングです。

プラーク(歯垢)は、歯の表面に付着している時間が長くなり古くなる程、歯を溶かす"酸"の産生量が増え、細菌の毒性も強くなり、やがてむし歯や歯周病を引き起こします。

毎日の歯磨きではうまくきれいにならない歯と歯の間や歯と歯茎の境目などを定期的にクリーニングすることで、プラークの成熟を抑え、むし歯や歯周病を予防することができます。

健康な歯や歯茎を保つためには、家庭でのホームケア(正しいブラッシング)と、歯科医院でのプロフェッショナルケア(PMTC)の2つのケアを行うことが効果的です。

当院では、毎回装置を外してクリーニングを行います
当院では、矯正中の通院の際、しっかり歯をクリーニングできるように毎回装置を外して歯のクリーニングを行なっております。毎回装置を外し、再び装着することは時間がかかりますが、こうした地道な手間こそが、むし歯・歯周病の予防に繋がる大切な作業です。

PMTCの手順
■1. 歯の表面に、フッ素入りの研磨ペーストを塗ります
下へ

■2. 専用のチップで歯と歯の間をみがきます
下へ

■3. 専用のブラシやゴム製のカップで、歯の表・裏、歯と歯茎の境目、奥歯の溝などの細かい部分を磨きます
下へ

■4. 水洗します
下へ

■5. 最後にフッ素ジェルを塗布します
(歯をクリーニングすると、フッ素が溶け込みやすくなります。)

【部分矯正】気になるところだけ歯並びを改善

患者さんの歯並びの状態によっては2~3本の歯だけの部分矯正だけで、大きく口元の印象が改善されます。

部分矯正

こんな人にお勧め
●「前歯の歯並びだけが気になる。」
●「ちょっとした前歯のでこぼこや隙間を治したい。」
●「1、2本の上と下の前歯が逆に噛んでいる。」

部分矯正についてのメリット

部分矯正「半年~1年半」で治療が終了
前歯だけなど、すべての歯を動かすわけではないので、治療期間があまりかかりません。本格的な矯正と比べ、平均「半年~1年半」で治療が終了します。

費用をおさえられる
通常の本格矯正であれば、比較的高額な治療費用が発生します。ところが、ポイント矯正は部分的な治療であるため、費用はリーズナブルにおさえることが可能です。

ちなみに、当院では部分治療を行なっております。ただし、部分矯正ができるかどうかは、症例にもよりますので、まずはカウンセリングにお越しください。

論文の一覧を掲載します。

このページでは、おびひろアート矯正歯科:院長/今井徹の論文の一覧を掲載します。これらは、北海道大学時代から、現在まで発表してきたものです。当院院長がどんな研究や発表を行なってきたかを知っていただけると思います。

「遠くまで治療を受けにいけない。」そんな患者さんの役に立ちたかった。

院長あいさつ

ここ帯広で開業した理由は、開業当初、矯正歯科を単一標榜した医院がこの地域には少なかったからです。特に、大学病院や口腔外科の専門病院と連携する必要のある外科処置が必要な矯正治療を行なっている歯科医院は少ない状況でした。

北海道大学歯学部に勤務していた頃、こうした三次医療的な矯正治療が必要にも関わらず、地理的に通院が困難で、通えない患者さんがたくさんいらっしゃいました。そうした現実を目の当たりにしていた私は、「もっと気軽に通える場所に矯正歯科の医院を作りたい。」と思い、ここ帯広の地で開業いたしました。

今では、帯広市はもちろん、音更・芽室・幕別など十勝地方全域、札幌、北見からも多くの患者さんが通院してくれています。

矯正医になった理由とは?

院長紹介実家が歯科医院であったことが大きいです。大学を選ぶ際には自然と歯学部を選びました。大学では特に矯正歯科という分野に興味を持ちました。矯正歯科は、人間が持っている身体のメカニズムを最大限利用して歯や噛み合わせを整えていくことが面白いと思いました。

入れ歯や銀歯などを造る補綴(ほてつ)治療や歯根の治療などを行う保存治療は、失われた大切な身体の構造を元の形に修復する治療です。一方、矯正治療は人間の身体の構造とその機能を利用して正常な形に作り直す治療である点に惹かれ、矯正歯科を専攻しました。

大学では約20年間、臨床・研究・教育に勤しみました。1993年4月には、北海道大学の助教授に就任。そして、2000年8月におびひろアート矯正歯科の開業へと至ります。

「アート」=「医学的知識に基づく専門技術」
ちなみに、「おびひろアート矯正歯科」の「アート」は英語のartです。アートとは「絵画や彫刻などの芸術や美術」という意味で使われることが一般的です。しかし「アート」には、もうひとつの医学的な意味があります。それは「医学的知識に基づく専門技術」ということです。そうした意味を込めて、当院では医院名に「アート」を入れました。

「見た目の改善」「よく噛めること」「むし歯・歯周病の予防」

院長紹介矯正歯科治療の役割は、大きく分けて「見た目の改善」「食べる・しゃべるなど、生理的な改善」「むし歯・歯周病を予防できる病理的な改善」の3つに分けられます。これらの3つをバランス良く改善していくことが、矯正医の仕事であり、使命でもあります。

見た目の改善に関して言うと、「歯並びや口元の見た目が気になる。」といって来院する方が最も多いです。実際、口元が気になって「大きく笑えない。」「人前に立つのが苦手。」という方も少なくありません。そうした方々に矯正治療を行うことで、見た目の改善はもちろん、本人の自信にも繋がります。

次に、生理的な改善に関しては、よく噛めることが大切です。歯並びが悪く物がうまく噛み切ることができなかったり、咀しゃくできないために、不自由を感じている方も少なくありません。また、歯並びの悪さが発音にも影響している方も多くいらっしゃいますので、そうした方々に快適な生活を送っていくただくサポートができればと思います。

最後に、病理的な改善です。実はむし歯・歯周病の原因は、歯並びの悪さからくるブラッシングのやりにくさが強く影響しています。そこで、歯並びを改善することで、むし歯や歯周病を防ぎ、健康面からのサポートができればと思います。

院長プロフィール

院長紹介おびひろアート矯正歯科/今井 徹(いまい とおる)

北海道大学歯学部非常勤講師
歯科医師、歯学博士
日本矯正歯科学会認定医、指導医、臨床指導医(旧専門医)

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会 臨床指導医(旧専門医)

論文業績リスト(1981〜1990)

発表年 論文名 発表誌
(卷、初頁―終頁)
1981 口蓋裂患者の矯正治療 北海矯歯誌(9, 56-73)
1982 ホモモロフィック法による口蓋裂音声の鼻音化の評価 音響学会音声研資(S81-92, 741-747)
1983 口蓋裂に伴う鼻音化の合成音声による評価 音響学会音声研資(S83-33, 253-260)
歯科矯正治療におけるメディカルエレクトロニクスの応用 The DENTAL(1489-494)
1984 口蓋裂者発声音の鼻音化の解析 日矯歯誌(43, 185-199)
北海道大学歯学部附属病院矯正科における唇顎口蓋裂患者の受診状態について 日口蓋誌(9, 166-171)
上顎前突の矯正治療経過について―overbite,overjetの後戻りを中心に― 北海矯歯誌(12, 42-45)
1985 口蓋裂音声の鼻音性の定量的評価 音響学会誌(41, 69-76)
I級叢生の矯正治療における歯列咬合状態の変化について 北海矯歯誌(13, 36-44)
1986 合成音声を利用した口蓋裂音声の鼻音性の評価―各種音響パラメータの比較検討― 音響学会誌(42, 685-689)
正常咬合者における咬筋筋活動性の評価 下顎運動機能とEMG論文集(129-133)
未治療前歯部開咬4例の側貌頭部X線規格写真分析法による経年的観察 北海矯歯誌(14, 45-57)
1987 前歯部反対咬合者における機能的前方位に関する研究 北海矯歯誌(15, 1-8)
上顎骨、上顎歯列弓に問題がある顎変形症例に対するチームアプローチによる治療Ⅱ 顎変形誌(6, 61-62)
1988 Stereophotogrammetryによる顔面形態三次元解析システムの開発 日矯歯誌(47, 560-578)
矯正患者における顎機能異常の実態と臨床的考察 北海矯歯誌(16, 15-28)
北海道大学歯学部附属病院特殊歯科治療部における顎関節症の治療法について 北海道歯誌(9, 1-21)
矯正臨床における顎機能異常の実態調査 北海道歯誌(9, 22-31)
Stereophotogrammetryによる顎顔面形態三次元解析システムの試作. 顎変形誌(7, 18-20)
チームアプローチによる顎変形症の咬合Ⅱ 顎変形誌(7, 116-119)
1989 開咬症例の形態学的研究 日矯歯誌(48, 496-505)
20ch筋電図分析システムによる咬筋筋活動の研究 医用電子と生体工学(27, 1-6)
チームアプローチによる顎変形症例に対する治療法の検討Ⅱ 顎変形誌(8, 43-46)
骨格性反対咬合者における摩擦子音の明瞭度と音響学的特性について 顎変形誌(8, 273-274)
1990 不正咬合者における顎機能異常発現に関する臨床的研究 日矯歯誌(49, 341-351)
矯正臨床における上顎第一大臼歯の萌出遅延に関する研究 北海矯歯誌(18, 18-24)
片側性唇顎口蓋裂者における顎機能異常の発症に関する臨床的研究 北海矯歯誌(18, 25-34)
骨格性反対咬合者における無声摩擦音/s/の音響学的特徴について 電子情報通信学会(SP89-139, 57-64)
Aclinical study on the prevalence of temporomandibular jointdys function in orthodontic patients Dentistry in Japan(27:97-99)
顎変形症に対するチームアプローチ―現在治療上苦慮している問題点― 顎変形誌(9, 60-62)

論文業績リスト(1991〜2000)

発表年 論文名 発表誌
(卷、初頁―終頁)
1991 骨格性反対咬合者における無声摩擦音/s/の音響的特徴 音響学会誌(47, 626-631)
反対咬合者の下顎の前方偏位が咀嚼筋活動に及ぼす影響について 下顎運動機能とEMG論文集(9, 39-48)
1992 動的矯正治療による上顎前歯の歯根吸収に関する臨床的研究 北海矯歯誌(20, 1-6)
1993 交流磁界型磁気センサ(チップコイル)を用いた顎運動計測装置の開発 下顎運動機能とEMG論文集(11, 71-78)
下顎の偏位が咬筋筋活動に及ぼす影響―多チャンネル筋電図分析システムによる検討― 日矯歯誌(52, 119-132)
顔面非対称症例の正貌形態の特徴および歯列矯正治療による改善の効果 北海矯歯誌(21, 1-13)
1995 チップコイルを用いた下顎運動測定装置の開発と評価 医用電子と生体工学(33, 117-124)
骨格性反対咬合者における無声摩擦音/∫/の音響的特徴と聴覚印象 日顎変形誌(5, 156-163)
Acoustic characteristics of the fricatives in the surgical class Ⅲ patients Brain and Oral Functions(Elsevier) (611-615)
Periodontal mechanoreceptor responses after loading the orthodontic force Brain and Oral Functions(Elsevier) (385-388)
Ⅰ級叢生抜歯症例の動的治療後の長期安定性に関する研究 北海矯歯誌(23, 1-8)
繊維強化プラスチックス型審美性矯正ワイヤーの開発に関する基礎研究 北海道歯誌(16, 225-244)
1996 Structure and properties of the FRP esthetic orthodontic wire Proceedings of International Conference on Microstructures and Functions of Materials (ICMFM 96, 141-144)
Properties of the unidimensionally glass fiber reinforced composite wire for an esthetic orthodontic wire Bioceramics (Elsevier) (9, 469-472)
不正咬合者における未萌出側方歯群歯冠幅径予測に関する臨床的研究 北海矯歯誌(24, 21-27)
唇顎口蓋裂者の咬合の安定性についての筋電図学的研究 顎機能誌(2, 179-187)
マルチブラケット装置の変遷について―ハードウエアの観点から― 北海道歯誌17:157-169
1997 片側性唇顎口蓋裂者の外科的矯正治療にdistraction osteogenesisによる上顎骨延長術を併用した治験例 日顎変形誌(7, 147-156)
成人矯正治療における上顎前歯の歯根吸収に関する臨床的研究 北海矯歯誌(25, 61-75)
若年者における不成咬合の発現に関する疫学的研究 北海矯歯誌(25, 69-75)
歯科用異種特性複合材料の開発. 日歯医学会誌(16, 46-59)
1998 矯正力負荷前後にみられる歯根膜機械受容器と三叉神経主知覚核ニューロンの応答 日矯歯誌(57, 10-24)
北海道大学歯学部附属病院を受診した矯正患者の過去15年間の変遷 日矯歯誌(57, 92-102)
前後的顎関係が類似した骨格性反対咬合の外科矯正患者と矯正治療単独患者における顎顔面形態の相違について 日矯歯誌(57, 247-257)
The fabrication and properties of aethetic FRP wires for use in orthodontics J Materials Sci (33, 5661-5664)
Mechanical properties and estheticity of FRP orthodontic wire fabricated by hot drawing Biomaterials(19, 2195-2200)
審美性矯正ワイヤーの水中浸漬による影響とコーティング処理に関する研究 北海道歯誌(19, 197-214)
矯正患者の顎関節症状の有症者と無症者における行動因子や精神的因子に関するアンケート調査 北海矯歯誌(26, 31-38)
顔貌に関する意識調査 北海矯歯誌(26, 21-30)
1999 矯正患者を対象とした予期せぬ咬合変化や下顎頭の変形・吸収の発現に関するアンケート調査 日矯歯誌(58、57-64)
Effects of new esthetic wire under water immersion on mechanical properties Am J Orthod Dentofac Orthop(116, 533-538)
Dependence of the mechanical properties of FRP orthodontic wire on temperature. Dent Mater J(18, 167-175)
顎関節症患者における噛みしめ負荷試験による安静時咬筋筋活動の治療前後での比較 顎機能誌(5, 115-124)
光重合法による曲げおよびねじり剛性を有する審美性矯正ワイヤーの試作 歯科材料・器械(18, 429-440)
側貌シルエットに対する大学生の主観的評価に関する研究 北海矯歯誌(27, 59-67)
矯正患者における上下顎第三大臼歯歯胚の存在に関する年代別調査 北海矯歯誌(27, 53-58)
Orthodontic trial of the maxillary canine-lateral incisor transposition - A failure and a recovery - 北海矯歯誌(27, 96-103)
2000 Long-term follow-up of clinical symptoms in TMD patients who underwent occlusal reconstruction by orthodontic treatment. Eur J Orthod(22, 61-67)
審美矯正ワイヤに適したブラケットの試作 歯科材料・器械(19, 553-564)
矯正患者における上下顎第三大臼歯歯胚の存在と上下顎骨の前後的な大きさについて 北海矯歯誌(28, 3-9)
前歯部開咬を呈する成長期の矯正患者における顎関節雑音の発現と顎顔面形態的特徴の関連について 北海矯歯誌(28, 10-14)
左右一対の顔面正貌内構造物に対する中点の視覚認知能の解析に向けた基礎的研究 北海矯歯誌(28, 15-19)
顔面正中線の視覚認知に関する解析 北海矯歯誌(28, 20-26)
Tweed法におけるClassIIforce systemを用いたII級不正咬合症例の治療変化 北海矯歯誌(28, 27-34)
正貌写真撮影時に認容される頭部の矢状面回転量 北海矯歯誌(28, 35-41)
Presence of third molar germs in orthodontic patients in Japan Am J Orthod Dentofac Orthop(119, 245-250)

論文業績リスト(2001〜)

発表年 論文名 発表誌
(卷、初頁―終頁)
2001 顎変形症患者における上下顎基底骨幅径の不調和と臼歯部歯軸に関する検討 日顎変形症誌(11, 21-28)
骨格性反対咬合者における母音の音響的特徴 日矯歯誌(60, 296-301)
矯正患者におけるう蝕発症について 北海矯歯誌(29, 24-28)
A case of skeletal class III malocclusion with severe open bite treateed by combined Le Fort I and sagittal split ramus osteotomy. 北海矯歯誌(29, 50-57)
2002 著しい片側性鋏状咬合を伴なう上顎前突症の1例 日顎変形症誌(12, 24-32)
青年期における不正咬合と齲蝕ならびに主観的口腔機能症状との関連について 東日本歯学雑誌(21, 81-87)
光重合法によるアーチ型審美矯正ワイヤーの開発 歯科材料・器械(21, 271-277)
2003 矯正治療を希望する患者へのカリエスリスク検査の実施 北海道歯会誌(58, 223-227)
2004 矯正患者における初診時カリエスリスク検査の結果 日臨矯誌(15, 30-31)
2008 矯正歯科治療前後におけるカリエスリスクの臨床的評価 北海矯歯誌(36, 3-12)
2011 初診時矯正患者の審美障害および生理的・病理的障害に関する調査研究 北海矯歯誌(39, 1-10)
日本臨床矯正歯科医会会員における保定の実態調査第1報保定の実態 日臨矯誌(23, 3-18)
2012 日本臨床矯正歯科医会会員における保定の実態調査第2報あと戻りと再治療について 日臨矯誌(23, 3-13)

2012年10月 1日

大人の矯正治療ってなんですか?

大人の矯正治療大人の矯正治療は永久歯が生え揃った後に行われる治療です。最近は矯正治療が広く知られるようになったため、20代以降の成人の方が治療を受けることが増えています。

大人の矯正治療では永久歯を動かして噛み合わせや歯並びを治します。しかし、この時期は顎(あご)の位置や大きさを治したり、奥歯を後ろに動かすことが困難なので、歯を抜いて治療することが多くなります。

また、上と下の顎のズレが大きく、歯を動かすだけでは治らない場合には顎の手術を併用した治療(外科的矯正治療)を行うこともあります。

大人の矯正治療についての利点を教えてください。

大人の矯正治療にも利点と欠点があります。利点は、

1. 本人の治療に対する意欲と協力度が極めて高いので円滑に治療を進めることができる。
2. 子どもの矯正治療よりも治療期間が短い。

欠点としては、

1. 仕事や結婚など社会生活との関わりが複雑になる。
2. 病気や歯の喪失、歯周病などによる制限がある。
3. 歯の動きが子どもよりも遅いことがある。
4. 歯を動かすために抜歯をすることが多い。

などです。

ブリッジや差し歯があります。矯正歯科治療はできますか?

大人の矯正治療差し歯は問題ありませんが、ブリッジの歯を動かす必要がある場合、一度ブリッジを外し、1本1本の歯に装置を着けることがあります。

ただし、天然歯(治療をしていない歯)と比べて接着剤が付きにくいため、何度か治療途中で矯正装置が外れてしまう可能性があります。外れたときには再度接着剤で付け直せば問題ありません。

いつから矯正治療を始めればよいですか?

子どもの矯正治療子どもの矯正治療は乳歯列期から始めることもありますが、それほど多くはありません。むしろ、前歯が永久歯に生えかわる7~9歳から始めるのが一般的です。

その理由のひとつは、受け口や出っ歯などの噛み合わせの異常はこの時期以降に自然に治ることはほとんどなく、むしろ顕著になってくるからです。

2つ目は、この時期にはこれから生えてくる永久歯の大きさが予測できるので、歯並びの問題がどれくらい起こるのかが分かるからです。

子どもの矯正の利点を教えてください。

子どもの矯正治療の利点は、

1. 顎の成長を利用して、その位置や大きさを治すことができる。
2. 永久歯への交換を利用できる。
3. 奥歯を後ろへ動かして歯の生えるスペースを作ることができる。
4. いろいろな種類の装置が利用できる。
5. 装置を使う時間が確保しやすい。
6. 矯正治療のための永久歯の抜歯を少なくすることができる。

などです。

しかし、欠点としては

1. 治療を受ける本人の自覚が低いことがある。
2. 中学生以降まで続くことがあるので治療期間が長くなる。

などがあります。

子どもの矯正ではどのような装置を使うのですか?

子どもの矯正では、皆さんおなじみの装置(マルチブラケット装置)とは別に、顎(あご)の成長を利用してその位置や大きさを治すための装置、そして数本の歯を動かすための簡単な装置がよく使われます。

チンキャップチンキャップ
チンキャップは300~500g程度のゴムの力を用いて、下顎が前方へ成長するのを抑える装置です。頭にはキャップと呼ばれる帽子を被り、下顎には顎当てを着け、それを大きな輪ゴムで引っ張ります。

顎の関節は口を開閉する回転の中心であり、また成長の場でもあります。引く方向はちょうどこの顎の関節の方向になるようにします。

頭に着ける装置ですので、寝ている時や勉強している時など家にいる間に使います。

上顎前方牽引装置上顎前方牽引装置
上顎前方牽引装置は100~150g程度の小さな輪ゴムを使って、上顎が前方に成長するのを促すと同時に、下顎の成長を抑える装置です。

顔にフェイスマスクという装置を当て、口の中にはリンガルアーチを着けて輪ゴムを架けます。チンキャップと同じく、家にいる間に使います。

ヘッドギアーヘッドギアー
ヘッドギアーはチンキャップと同じ300~500g程度の力を使って、上顎が前方に成長するのを抑えたり、上の歯並びを後ろに動かすための装置です。上の奥歯にチューブを装着し、そこにフェイスボウと呼ばれるワイヤーを挿入します。このフェイスボウを首の後ろにかけるゴム製のバンドで引っ張ります。この装置もチンキャップと同様に家にいる時に使います。

側方拡大装置側方拡大装置
側方拡大装置はエクスパンションスクリューと呼ばれるネジを奥歯に着けたバンドに繋げて上顎の真ん中に固定します。このネジを回転させる(1日に1、2回)ことによって少しずつネジを横に広げ、顎を大きくします。

上顎は左右一対の2つの骨からできています。右と左の骨は縫合というもので結合しており、子どもではわずかに隙間があります。そのため、ネジの力で左右の骨をゆっくりと離開させることができます。拡大したあと3~4か月、そのままにしておくと新しく骨ができてきます。

リンガルアーチリンガルアーチ
歯の裏側に細いワイヤーを沿わせ、奥歯に着けたバンドで固定します。これにさらに細いワイヤー(弾線)をロウ着して、その弾力で歯を動かします。装置の構造が簡単なためすぐに慣れます。また、清掃が容易であることも利点のひとつです。

他院で『しばらく様子をみる』と言われました...

成長中の患者さんは現在気になっている問題が成長と共に変化する場合があります。その際、様子を見る「経過観察」をすることがあります。

こうして様子をじっくり見ることで、本当に治療が必要なのか、必要となればベストの結果を出すためにはいつ始めれば良いのかを、正確に判断することができます。こうした経過観察も、治療と同様に重要な矯正医の仕事です。それでも心配な方は、ぜひご相談ください。

矯正装置を着けたままスポーツや楽器の演奏はできますか?

矯正装置を着けたままスポーツや楽器の演奏はできますか?できますが、注意が必要な場合があります。まず、トランペットのように唇にマウスピースを押しつけるタイプの楽器は、表側に矯正装置が着いていると唇が当たって痛むことがあります。また、スポーツでは格闘技が要注意です。

こういった場合は、装置をガードする歯科用マウスピースを使って対応することができますので、治療前にご相談ください。

どうして矯正歯科が必要なのですか?

どうして矯正歯科が必要なのですか?歯並びや噛み合わせが悪いと不便なことや気になることがいろいろと起こります。このような不正咬合によって起こる障害には生理的障害と審美的障害の2つがあります。見方を変えると、これらの障害に対してなぜ不正咬合を治療をした方がよいのか、という理由になります。

生理的障害
(1) 咀しゃく障害「食べづらい」「前歯で噛み切れない」
(2) 発音障害「話しづらい」「滑舌が悪い」「聞き取られづらい」
(3) 歯科疾患(むし歯、歯周病)の誘因「むし歯・歯周病になりやすい」
(4) 歯槽骨・顎骨の成長への悪影響「アゴの成長に悪影響」
(5) 口腔外傷や歯根吸収の誘因「前歯がぶつかる」「唇や頬をよく噛む」
(6) 筋機能障害(舌や口唇の動作障害)「唇が閉じづらい」「飲み込みにくい」
(7) 顎関節障害
(8) その他

審美的障害:見た目が気になること
●「歯がでこぼこ」
●「歯並びが悪い」
●「顎が出ている」
●「歯が出ている」
●「口元が出ている」
●「顔が曲がっている」

歯並びの悪さは、見た目が気になることも多く出てきます。矯正治療を受けられる80%以上の方は何らかの審美障害を感じています。歯並び自体の他に、口元や顔の輪郭が気になる方も多くいます。主として「歯がでこぼこ」「歯並びが悪い」「顎が出ている」「歯が出ている」「口元が出ている」「顔が曲がっている」などです。

実際に治療を受けられる方はこれらの障害に悩んで受診されます。毎日毎日を心身共に健康で快適な生活を過ごす上で、不正咬合を改善してこれらの障害を取り除くことは大きな意味があります。

なぜ不正咬合が起こるのですか?

不正咬合はどうして起こってしまうのでしょうか。

受け口や出っ歯などの噛み合わせの異常は、歯が生えている上顎(あご)と下顎の位置のズレで起こる場合と歯の傾きが良くないことによって起きる場合が多く、たとえば受け口は上顎の成長が少ないために前へ出てこられない場合や、下顎の成長が大きく前に出すぎてしまった場合に起こります。また、上の前歯が後ろに傾きすぎたり、下の前歯が前に出すぎて生えたときにも起きます。

それに対して、八重歯や乱ぐい歯などの歯並びの異常は歯の大きさと顎の大きさの釣り合いが取れていないときに起こることが多いです。たとえば、乱ぐい歯は大きな歯が多かったり、顎が小さく歯の生えるスペースが不足すると起こります。

不正咬合を起こす悪い癖とは?

不正咬合を起こす悪い癖とは?普段、何気なくしている習慣の中には不正咬合を引き起こしてしまうものがあります。これを口腔習癖といいます。

不正咬合の原因になる習癖には......

●指しゃぶり
●異常嚥下癖(間違った飲み込み方)
●唇を噛む癖
●口呼吸
●歯ぎしり
●頰づえ
●おしゃぶりやゴム乳首の長期間の使用

などがあります。

習癖は不正咬合の原因になるばかりではなく、食習慣や発音、さらに子どもの情緒発達へも悪影響を及ぼします。そのため、親としては日頃から子どもの習癖について関心を持つことが大切です。

矯正歯科治療にリスクはありますか?

矯正歯科治療はメリットの多い治療ですが、当然ですがリスクもあります。よく言われるのは、以下のリスクです。

●むし歯(脱灰)・歯肉炎・歯周病
●歯肉(歯茎)の退縮
●歯の一時的な痛みや不快感
●歯髄(歯の神経)の鈍麻・失活
●歯根(歯の根)の一部消失(吸収)
●歯の骨性癒着(ゆちゃく)
●顎関節症(顎の関節の障害)
●後戻り
●加齢現象

もし疑問に思われることがありましたら、これらのリスクや矯正治療における治療効果や治療結果について説明いたします。気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

矯正歯科治療にも保険が適応できることを知っていますか?

矯正歯科治療は原則的に健康保険が適用されませんが、厚生労働省が指定した下記の疾患については健康保険の適用が可能です。当院は「健康保険適応の矯正歯科治療ができる施設」として、厚生労働省より認定されています。

外科的な治療が必要な顎変形症について
上顎と下顎の骨格に著しくズレがある場合には、外科的な治療を行う必要があります。こうした治療は、大学病院など設備の整った特定の医療機関に限られます。当院は外科手術の必要な顎変形症治療ができる「顎口腔機能診断施設」として認定されています。

指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)について
身体上の障害を軽減し、日常生活を容易にするための治療です。厚生労働省の設けた基準(設備・人材など)をクリアしている医院で治療を受けられます。当院はこうした治療ができる「指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)」として認定されています。

※当院での唇顎口蓋裂など厚生労働大臣が定める疾患や顎変形症の保険診療では、下記の医療機関に協力をお願いしています。
北海道大学病院
帯広厚生病院・形成外科
帯広第一病院・歯科口腔外科
北斗病院・歯科口腔外科   
帯広協立病院・歯科口腔外科

以下の症状が疑われる患者さんは、ぜひ一度ご相談ください
〈健康保険が適応される症状〉
・顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術の前後の矯正歯科治療
・前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
・別に厚生労働大臣が定める以下の疾患に起因した咬合異常

01.唇顎口蓋裂
02.ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
03.鎖骨頭蓋骨異形成
04.トリーチャ・コリンズ症候群
05.ピエール・ロバン症候群
06.ダウン症候群
07.ラッセル・シルバー症候群
08.ターナー症候群
09.ベックウィズ・ウイーデマン症候群
10.顔面半側萎縮症
11.先天性ミオパチー
12.筋ジストロフィー
13.脊髄性筋委縮症
14.顔面半側肥大症
15.エリス・ヴァンクレベルド症候群
16.軟骨形成不全症
17.外胚葉異形成症
18.神経線維腫症
19.基底細胞母斑症候群
20.ヌーナン症候群
21.マルファン症候群
22.プラダー・ウィリー症候群
23.顔面裂(横顔裂、斜顔裂及び正中顔裂を含む。)
24.大理石骨病
25.色素失調症
26.口腔・顔面・指趾症候群
27.メビウス症候群
28.歌舞伎症候群
29.クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
30.ウイリアムズ症候群
31.ビンダー症候群
32.スティックラー症候群
33.小舌症
34.頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。)
35.骨形成不全症
36.フリーマン・シェルドン症候群
37.ルビンスタイン・ティビ症候群
38.染色体欠失症候群
39.ラーセン症候群
40.濃化異骨症
41.6歯以上の先天性部分無歯症
42.CHARGE症候群
43.マーシャル症候群
44.成長ホルモン分泌不全性低身長症
45.ポリエックス症候群(XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。)
46.リング18症候群
47.リンパ管腫
48.全前脳胞症
49.クラインフェルター症候群
50.偽性低アルドステロン症
51.ソトス症候群
52.グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
53.線維性骨異形成症
54.スタージ・ウェーバ症候群
55.ケルビズム
56.偽性副甲状腺機能低下症
57.Ekman-Westborg-Julin症候群
58.常染色体重複症候群
59.巨大静脈奇形(頸部口腔咽頭びまん性病変)
60.毛 ・鼻・指節症候群(Tricho Rhino Phalangeal症候群)
61.その他顎・口腔の先天異常
「その他顎・口腔の先天異常」とは、顎・口腔の奇形、変形を伴う先天性疾患であり、当該疾患に起因する咬合異常について、歯科矯正の必要性が認められる場合に、その都度当局に内議の上、歯科矯正の対象とすることができる。

できるだけ抜歯はしたくありません。

「健康な歯を抜歯して治療をする」ことに対して抵抗感を持たれる方は今も多いと思います。矯正治療を行う歯科医師もできるだけ最小の犠牲で最大の治療効果を上げたいといつも考えています。

できるだけ抜歯はしたくありません。

患者さんに負担の少ない治療方法を提案します
当院では、まず第1の選択として抜歯をせずとも治療できる方法を考えます。実際、患者さんの約4割が非抜歯で矯正治療を終えています。

具体的には......
「子どもの場合:60%」
「大人の場合:20%」

の割合で、非抜歯で治療を終えています。

ただし、抜歯が必要なケースもあります
抜歯には絶対(体)抜歯と便宜抜歯の2つがあります。

■絶対抜歯とは?
絶対抜歯とは、抜歯しないと絶対に改善が望めないものをいいます。たとえば、大きな歯に対して顎(あご)が小さいため歯が並ぶスペースが著しく不足している乱ぐい歯の場合、または歯が著しく突出していて、前歯を後ろに下げるスペースがない出っ歯の場合などです。これらの場合には抜歯が必要となります。

■便宜抜歯とは?
便宜抜歯とは、抜歯をしなくても治療は可能ですが、抜歯をした方が治療期間は短くなり、より確実に良い結果が望める場合です。この際には、患者さんとよく相談を行った上で、抜歯をするかどうかを決めていきます。

■抜歯の対象となる歯は?
抜歯の対象になる歯は主に犬歯と大臼歯との間にある小臼歯です。前歯は形が悪い場合や、長く持たない状態などの他には抜歯の対象になることはほとんどありません。

当院では、こうした背景を十分考慮し、最終的には患者さんに最もメリットがある方法をご提案させていただきます。その上で、患者さんが一番納得できる方法を患者さん自身に選んでいただいております。

弱い力で、痛みの少ない治療を

治療中の痛みが心配になり、矯正治療をためらっていませんか?
確かに装置の装着直後や調整直後に歯の痛み(歯根膜症状)や粘膜への傷が生じますが、ご安心ください。これらは3日~1週間後には軽減・消失します。

痛みの少ない治療

弱い力で対応。必要以上に力をかけない
ワイヤーはできるだけ柔らかいタイプを使用し、無理のない力を少しずつ加えていきます。(専門的な言葉でいうと『ライトフォース』と言います)。穏やかな力で歯を動かしていきますので、痛みや違和感がほとんどありません。

唇や頬、舌に装置やワイヤーが当たって痛い場合には
矯正装置が着くと唇や頬、舌に装置やワイヤーが当たって痛い場合があります。

その場合には、応急処置用として痛いところをカバーする歯科専用のワックスを差し上げています。このワックスを装着すれば、ワイヤーの当たる場所がうまくカバーされ、痛みが大きく軽減されます。

「矯正歯科治療をしたいけど、痛みが不安」という方、どうぞ一度当院までご相談ください。

スピーディーで、効率の良い治療を提供

「できることなら、治療期間は短い方が良い。」―そう思っている患者さんは大勢いらっしゃると思います。実際、患者さんと話していても、そうした「期間」についての質問はよく受けます。

そうした中、当院では「効率のいい治療計画と、無駄のない治療」で、できるだけ期間が短い治療ができるよう努めています。1回1回の治療を大切にしながら、患者さんの歯の動きを敏感に察知します。

症例

治療期間を正確に予測することは困難です
ただし、治療の種類とその内容によって数か月で終了する場合もあり、また数年に及ぶ場合もあります。治療目標の程度や治療に対する生体反応の違いなどから、治療期間を正確に予測することは現状では困難です。当院では、しっかりとした診療を行い、最初の段階でできるだけ正確な治療期間をお伝えするようにしております。

治療の流れ

初診カウンセリング(有料):約60分
初診では、患者さんご本人やご家族の方が気になることやご希望をお聞きした後、レントゲン撮影及び歯並び・噛み合わせを診察し、カウンセリングさせていただきます。

この際、治療が必要な理由と治療の進め方や、費用の概要などをできるだけ詳しく、そして分かりやすくお伝えします。また、気になること等がございましたら、お気軽にお聞きください。
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治療の流れ精密検査:約60分
治療を受諾された場合、次に矯正検査をします。ここでは必要な検査、各種の写真撮影や歯型を採ります。これらの資料を分析して不正咬合の診断と治療計画を作成します。
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検査結果・診断と治療計画の説明:60~90分
次に、前回に行った検査結果と矯正診断の説明を行います。分析の結果に基づく治療計画、必要な治療装置などを説明します。複数の治療計画が考えられる場合には、それぞれの利点・欠点を含めて説明し、患者さんや保護者の方の意向を確認します。
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治療の流れ治療開始
同意をいただければ、治療開始となります。

矯正治療には大きく分けて、

-顎の成長をコントロールする治療=早期治療;1期治療
(成長期の子どもが対象。取り外しのできる装置等を使います。)

-歯を動かす治療=晩期治療;2期治療
(すべての場合に行います。皆さんおなじみの固定式の装置等を使います。)

の2つがあります。
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保定:30分~1時間/回
矯正治療の最終段階は保定(ほてい)です。矯正治療で動かした歯や顎(あご)は元へ戻ろうとする生体反応があります。これを「後戻り」と言います。せっかく長い時間をかけて頑張って良くなったものが、元に戻ってしまっては治療した意味がありません。そのため、歯や顎が安定するまで一定の期間、簡単な装置で保持する必要があります。これを保定と言います。

このように矯正治療にはいくつかのステップがあります。また、身体の適応能力を無理のない範囲で利用しながら進めていく治療なので時間がかかります。これらの点をご納得された上で、不正咬合を改善する選択肢のひとつとして矯正治療を考慮されることをお勧めします。

知ってほしい!保定の話

保定の話矯正治療で動かした顎(あご)や歯はそのままの位置に止まっているでしょうか?
答えは残念ながら「ノー」です。動かされたばかりの顎や歯はすぐに元の位置へ動こうとします。それを「後戻り」と言います。この後戻りが起きないよう管理することを保定と言います。そのため、保定は矯正治療の中で最も大切な段階と言えます。

後戻りの原因について
後戻りの原因はいろいろあります。

まず、顎の骨に付着している筋肉の緊張、あるいは舌や口唇などの異常な動きによっても後戻りが起こります。

また、動かした歯も後戻りを起こします。歯は周囲の歯や骨、歯肉と線維で結合した状態で生えています。矯正治療ではこの線維の結合よりも強い力を加えるため歯は動きます。ところが、加えた力を動かした直後に取り除いてしまうと、歯は線維に引っ張られて元の位置に戻ってしまいます。

このように、顎や歯が生体の仕組みによって動くのと同じく、生体の仕組みによって後戻りも起きます。

保定に使われる装置について
保定に使われる装置はシンプルな物が多く、それらをリテーナーと呼びます。リテーナーには取り外しの可能なタイプと歯の裏側に装着するタイプがあります。

保定の開始時期には不正咬合が十分に改善されており、リテーナーも簡便なため、ついつい油断して使うことを忘れてしまうことがあります。そうすると、ゆっくりではありますが、後戻りが起こってしまいます。後戻りが一旦起きると、リテーナーでは十分に治すことができず、再び治療をしなければなりません。

透明で目立たない装置をご用意

「人に気づかれずに歯科矯正を行いたい。」「矯正歯科治療中でも自信を持って笑いたい。」
そんな見栄えの悪さが気になり、矯正歯科治療をためらっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

透明で目立たない装置をご用意

当院では、目立ちにくいプラスチックの装置や歯の裏側に着ける装置(舌側(ぜっそく:リンガル)矯正装置)などをご用意し、気軽に矯正歯科治療を始められるようにしています。

このページでは当院の目立たない装置についてご紹介します。

【プラスチック製矯正装置】透明で目立ちにくい装置

プラスチック製矯正装置当院では前歯に透明なプラスチック製装置(ブラケット)を使用しています。これは、今までのキラキラとした金属製の装置とは違い透明度の高いプラスチックですので、歯と同じ色調と質感を持っています。そのため金属製の物と比べて目立ちにくいことが特徴です。

※当院ではお子さんの治療に関しても、前歯には金属製の装置は使わず、プラスチックの装置を使用しています。

<プラスチック製矯正装置の特徴>
・周りの方に気づかれにくい。
・柔らかい材質のため、歯へのダメージがない。
・舌側(ぜっそく)矯正装置に比べてリーズナブル。

【舌側(ぜっそく)矯正装置(リンガル装置)】歯の裏側に着ける矯正装置

歯の裏側からの矯正装置「装置がまったく見えない方が良い。」という方にお勧めな物が、歯の裏側に装置を着けて歯並びをきれいにする、舌側(リンガル)矯正装置です。

これは矯正装置を歯の裏側に付ける治療方法です。装置を着けたときの顔の印象がまったく変わらないため、最近では多くの患者さんが利用し始めています。中には、「家族でさえも打ち明けるまで気づかなかった。」という患者さんもいるほどです。

ただし、「治療期間が長引く」「しゃべりづらい」などのデメリットがあるため、十分に患者さんがご納得した上でご提案を行なっております。

<舌側(リンガル)矯正装置の特徴>
・他人に気づかれにくい。
・表側の装置に比べて費用がかかる。
・しゃべりづらい。
・治療期間が長引く可能性がある。

ご存知ですか?矯正の専門医院とは?

「歯の矯正を行う専門の歯科医院がある!」
......こんな話を聞いて、驚く人も少なくないと思います。

矯正歯科は非常に専門性の高い歯科分野のひとつです。患者さんの歯並びや噛み合わせの問題(これを不正咬合と言います。)と、それに伴う様々な審美的・生理的障害を詳しく調べ、歯や顎(あご)の骨の成長や健康の状態を見極めて、それに基づいた最良の矯正治療を行う分野です。そのため、より専門的な知識や経験が必要とされます。

矯正の専門医院とは?

「当院は矯正歯科の専門クリニックなので、むし歯や歯周病の歯科治療などは行いません。歯科矯正学の最新の技術と知識を学び、よりハイレベルな矯正歯科治療を提供できるように努めているのが、矯正を専門的に扱っているドクターです。

できるだけ科学的なアプローチを目指します。

できるだけ科学的なアプローチを目指します。おびひろアート矯正歯科/院長:今井徹は、北海道大学歯学部を卒業後、同大学矯正科医局に約20年間在籍し、治療はもちろん、研究、後進の指導を行ってきました。

その間、博士課程を修了し博士号を取得。研究では「発音」について見識を深め、「メディカルエレクトロニクス」とよばれる医学と工学にまたがる研究分野にもチカラを入れていました。その後、2000年にここ帯広で開業をいたしました。

大学で学んだことは、徹底した「科学的なアプローチ」です。科学的根拠に基づき、ドクターの経験だけに頼らない論理的なアプローチで精度の高い治療を行うことをモットーとしてきました。そうした治療に対する姿勢は、開業しても変わらず持ち続けているポリシーです。

現在でも数々の論文を発表
現在でも定期的に論文を発表。他にも、専門学会に参加したり国内外の学術雑誌を購読したりして、新しい技術や理論を吸収。自らの目で正しい治療だけを見極めながら、日々治療技術の向上に努めています。

論文の一覧


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