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2015年4月17日

今回は口の重要な役割である食べることと不正咬合(歯並びやかみ合わせの異常)との関係についてお話しします。食べる時の歯の役割には大きく2通りあります。一つは前歯、もう一つは奥歯です。前歯の役割は食べ物をかみ切ることです。お肉を食べる時には一度、前歯でかみ切って食べます。パンやリンゴも前歯で食いちぎって食べ始めます。でも、「出っ歯」や「受け口」になるとこれができなくなり、横の歯でかみ切ります。

どうして前歯を使わなければならないのでしょうか?それには次のような医学的理由があります。歯は骨に囲まれていますが、その周りには沢山の細い繊維(せんい)(歯周繊維)があり歯を支えています。また、栄養血管と言われる毛細血管も分布しています。前歯を使わないと歯に加わる力の刺激がなくなり、これら繊維や血管は消失します。そうなると支持の弱い歯になり、炎症など有害刺激に対して抵抗力が無くります。力の刺激を歯に回復させると繊維や血管が再生します。前歯でかみ切ることは歯の寿命にとって大切な機能なのです。

平成27年4月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)