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2026年4月28日

先々月(2月)の院長一言で、昔は反対咬合(受け口)の矯正治療が多かったこととその理由について書きました。今回は、最近の状況はどうなのかをみてみたいと思います。

厚生労働省が4~5年ごとにむし歯や歯周病など歯科の病気を全国規模で一般集団を対象に調査する「歯科疾患実態調査」という統計調査があります。その中に不正咬合の調査も含まれています。

それによると、2005年の調査では叢生(乱ぐい歯)がもっとも多く39.8%、次が上顎前突(出っ歯)で36.9%、反対咬合(受け口)は1.6%でした。2010年では叢生は43.1%、上顎前突は32.9%、反対咬合は2.3%、そして2016年では上顎前突がもっとも多く40.1%、次が叢生で26.1%、反対咬合は1.8%でした。一般集団でもっとも多い不正咬合が上顎前突で、しかも不正咬合の半数近くであることがわかりました。

ちなみに1981年の石川県での学童では上顎前突は4.2%、1997年の札幌市での調査では8.9%でした。以前に比べていかに上顎前突が増加しているのかが分かります。

矯正患者を対象とした最近の調査をみると、2024年の日本矯正歯科学会での調査報告では叢生は37%、上顎前突は25%、反対咬合は16%でした。当院でも2010年からの受診患者を対象に調査してみました。その結果では叢生は82.9%、上顎前突は53.2%、反対咬合は17.1%でした。

これらの調査報告から、不正咬合になっている日本人が近年増加していること、中でも歯並びが凸凹であったり、出っ歯の場合が多いことがわかります。これもタカトシではないですが「欧米化」ということでしょうか。 
       
令和8年4月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)