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2018年4月24日

前回はアライナー型矯正装置の人気とその理由について考えてみました。
たしかに、ここしばらくはこの装置の要望は続くと思います。
ところが残念なことに、この装置で治療を受けた方々から学会への質問やクレームが多くなってきているのも現状です。
なぜなら、思ったほどには治療成果があがっていないからです。

その原因は装置自体の持つ特性にあると考えます。
矯正治療で歯を動かす場合、歯の解剖学的形態と歯を動かすのに必要な装置が発生する力(矯正力といいます)を考えなければなりません。
健康な歯はその三分の一は歯ぐきから出ていますが、残りの三分の二は歯ぐきの中の骨にしっかりと植わっています。
そのため、食べ物を噛み砕くための数十キログラムという強い力が歯に加わってもグラグラしてきたり、抜けたりしません。

そのようなガッチリの歯を人工的に動かすためには矯正力のさまざまな要素を考える必要があります。
その要素とは①力の大きさ、②力の方向、③力の分布、④力の時間の4つです。
これらの点について成人矯正でよく使われるマルチブラケット装置とアライナー型装置とを比較してみます。  

平成30年4月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)