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2019年3月22日

矯正治療で歯を動かした後、装置をはずしたままにすると動かした歯は元の位置へ戻ってしまいます。

これを「後戻り」と呼んでいます。
この後戻りはどうして起きるのでしょうか?

①歯並びや歯の位置、機能的なかみ合わせの変化
②歯周組織や歯肉の改造現象
③神経筋系の変化
④継続する成長
⑤抜歯などの治療方法

などが挙げられています。
その中でも②が有力な原因と考えられています。

それでは後戻りについての最新の研究報告(AJODO155(2))をご紹介します。

矯正治療しない人達、治療後リテーナー(後戻り防止装置)を2~3年使った人達と使わなかった人達の治療6~12年後、の三グループでの下の前歯の凹凸を比較しました。

その結果、治療した人達としなかった人達の下の前歯の凸凹は同じでした。

しかも、リテーナーを使った人と使わなかった人に違いはなかった。このことから、下の前歯は矯正治療をしてもしなくても同じ凸凹が起きていた。

前者を後戻り、後者を加齢現象と言います。さらに、リテーナーを一時的に使っても後戻りの防止効果はなく、できるだけ長期間使うべきと結論していました。

平成31年3月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)