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2018年6月29日

今回は歯を動かす時に必ず必要な矯正力の「大きさ」の点について、通常使われるマルチブラケット装置とアライナー型矯正装置とを比較してみます。

マルチブラケット装置は力の大きさを次のようにいろいろコントロールできます。

第一はブラケットに挿入するアーチワイヤー。
ワイヤーには断面の太さが十種類以上あり、断面の形も円形から四角まで三種類あります。金属の種類もニッケル・チタン合金やステンレススチールなど数種類あります。
さらに、ワイヤーをいろいろ曲げることでも力の大きさをコントロールできます。

第二は豊富な付属品の種類。太さや大きさのちがう輪ゴム、エラスティックチェインやスレッド、スプリングなど。

第三はブラケットにワイヤーを固定する結紮方法にもいろいろあります。

これらを自在に組み合わせることによって必要で十分な矯正力を歯に加えることができます。

それに対して、アライナー型矯正装置は製作する材料が2~3種類と限られ、しかも一つの装置には一つの材料でしか作れないため、マルチブラケット装置のようなハイブリッド的な力の大きさのコントロールはできません。 

平成30年6月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)