«  2024年7月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

« 院長の一言... 「上顎第一大臼歯の遠心移動装置について」 | メイン | 院長の一言... 「タバコと矯正歯科治療」 »

2024年6月30日

毎年参加している学会が三つあります。

一つは2月に開催される日本臨床矯正歯科医会大会、二つ目は6月に開催の北海道矯正歯科学会、三つ目は10月あるいは11月に開催される日本矯正歯科学会です。一昨年前までは新型コロナ感染症のためにWebでの開催が主でしたが、昨年からはほとんどが対面開催に戻りました。

今までに数回、学会に参加するだけではなく治療した症例の報告や矯正歯科臨床に関する研究テーマで学会に発表してきました。コロナ禍前の2017年には北海道矯正歯科学会で、2018年には日本臨床矯正歯科医会大会で矯正治療の早期治療と二期治療(本格矯正治療)を比較検討した調査報告をしました。

今年、六年ぶりに北海道矯正歯科学会で口演を行いました。研究テーマは先月の「院長一言」で取り上げました大臼歯遠心移動装置の一つDistal Jet装置の当院での使用状況についてでした。

当院では2013年から歯科技工士の協力の下でDistal Jet装置を積極的に使用してきました。昨年までの延べ使用者数は190人以上で、成長期から成人までの広い年齢層の患者さんに使用していました。装置の装着期間は4~6か月がもっとも多く、1年以上という場合もありました。

装置の使用目的は歯を配列するスペースの増加、上下の六歳臼歯の前後関係の改善、そして上下前歯の前後関係の改善などが主なものでした。そのほかにヘッドギアの効果がなかなか出ない場合や前歯の萌出スペースを作る場合、欠損した大臼歯のかみ合わせを作る場合などもあり、多様なニーズに対応していたことが分かりました。

これからもこの装置のさらに効果的な使用方法を探求していくつもりです。

令和6月6月のある日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.art-kyousei.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/751

Archives

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。

おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)