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2026年9月29日

前回は上顎前突の早期治療の目的についてお話ししました。今回からその早期治療に使用する矯正装置の主なものについて具体的に説明します。

矯正治療では上下のアゴや歯の位置を前後、上下、左右の三次元で考えます。

まずは上下のアゴの前後的な位置関係の改善を行う装置についてですが、その代表的なものがヘッドギアという装置です。1800年代にキングスレー(米)によって報告された歴史のある装置で、現在でもよく使われている装置です。

この装置は一部が口の外に出るもので、主に上アゴの6歳臼歯に装着したバンドにワイヤー(インナーボウ)を挿入し、首の後ろにつけるゴム(ネックバンド)に引っかけ、6歳臼歯に後ろへ押す力(顎矯正力)を加えます。それによって、上のアゴの前方成長を抑制したり、上の歯並び全体を後ろに移動したりすることができます。

使う時間が長いほどその治療効果は大きくなるのですが、現実には学校に行っている時間や、外で遊んでいる時間は着けられません。それでも、家庭内で勉強やTVを観ている時間や寝ている時間に毎日使用すると十分な治療効果が得られます。

ただ、使用する期間は限られていて、6歳臼歯の後ろにある12歳臼歯が生えてくるとその治療効果は激減してしまいます。そのため、12歳臼歯が生えてくる前の1~3年間に集中して使用することが重要になってきます。

数十年前のことですが、非常に真面目な子供で熱心な保護者の方がいまして、ほぼ一日中使っていました。さすがに半年で治療成果が達成されました。使うと効くのです。  

令和9年9月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)