院長の一言... 「学会への相談事例について その3」
「転医」は担当する先生との信頼関係が損なわれた時に考えざるを得ない解決方法の一つではあります。
しかしながら、一般的には治療を開始した歯科医師が継続して治療を進めることが無駄な時間を使わず最も効率的で高い治療成果が生まれます。
とは言っても、本人や家族の転勤や進学、就職などで治療が続けられなくなってしまう場合も起きてしまいます。
特にこれからの時期はそのような事態が多く起きる時期になってきます。その場合はきるだけ早めに担当の先生と相談することが大切です。
転医により新たな歯科医院で治療を続けなければならない場合はいくつかの要件を考えておくべきです。
まず一つ目は矯正治療の面で信頼のできる先生に診てもらうことです。
日本で最も信頼できる矯正歯科治療の資格認定制度として日本矯正歯科学会が認定する「認定医」や「臨床指導医」の制度があります。
これを取得するためには大学での基礎・臨床研修を数年間受けて修了しなければなりません。さらに、学会の審査で自らの治療症例が十分な治療成果であったと認められて初めて認定されます。矯正歯科医の専門医としての登竜門です。
令和5年1月のある日