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2025年10月30日

大学では矯正歯科の診療のほかに研究も重要な仕事の一つでした。日々、診療をしていると「これはどうなんだろう」、「今までに何が分かっているのだろう」、「何かもっと良い方法はないのか」、「もしかしてまだ分かっていないことではないのだろうか」、などいろいろと疑問が浮かんできます。その答えを見つけていくのが研究の面白いところです。

今まで携わってきた研究には、矯正治療の対象である不正咬合の頻度、不正咬合の発音や筋肉への影響、不正咬合と顎関節症の関係、矯正治療後や外科手術後の後戻りの状態、歯の移動による歯根への影響などがありました。今でもまだまだ分かっていないことが多く残っています。

研究を始める時にはまずそのテーマに関する研究がいつから行われ、どういうことが明らかになっていて、何がいまだに分かっていないのか、今までどんな方法で研究されているのか、などをあらかじめ調べておかなければなりません。これらの詳細な内容は教科書からはほとんど手に入りません。専門雑誌に掲載されている研究論文を見つけて、読んで、調べなければなりません。この作業を「文献検索」といい、研究にとって重要な仕事の一つになります。

たくさんの専門雑誌を個人が持っていることはないので、必要な論文を入手するために歯学部の図書館に行って雑誌を探します。無ければほかの学部の図書館や全学中央の図書館に行って探します。それでも無い場合は雑誌を所蔵している大学などの図書館を係の人に調べてもらい、あった時にはそのコピーを送ってもらうよう手続をします。手に入るまでには終日~数か月かかってしまうことがありました。これがかつての文献検索です。

令和7年10月のある日

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おびひろアート矯正歯科 院長 今井徹
おびひろアート矯正歯科
院長 今井徹

【所属学会】
日本歯科医師会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本臨床矯正歯科医会

【経歴】
1979年3月 北海道大学歯学部卒業
1983年3月 北海道大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
1983年4月 北海道大学歯学部助手
1985年3月 北海道大学歯学部附属病院講師
1990年7月 日本矯正歯科学会認定医
1991年5月 文部省在外研究員としてアメリカ留学
1991年11月 北海道大学歯学部講師
1992年9月 日本矯正歯科学会指導医
1993年4月 北海道大学助教授
2000年8月 おびひろアート矯正歯科を開業
2006年11月 日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)