院長の一言...「文献検索 昔と今の今」
今月は先月の続きで「文献検索」の「今」を取り上げます。地方都市に住んでいるので歯科歯科学に関する専門雑誌のある図書館はありません。そのため入所が難しい研究論文はあきらめていました。
ところが今はインターネットの時代。PCやスマホで知りたいことをネットに打ち込むと、一瞬にしてありとあらゆる情報が手に入れることができる時代です。しかも、そのたびに料金を払う必要がありません。なんと夢のような時代ではないでしょうか。
私の関係する歯科矯正学の分野でもインターネットの活用が進んでいます。「文献検索」もその一つになっています。かつては図書館に行って雑誌を調べ、載っているページを調べ、コピーを取っていました。今はそんな苦労をする必要はありません。
PCの前に座ったままでGoogleを開き、検索用語を入力し、リターン。そうすると、アッという間に必要な論文や、それに関連する論文がズラリとたくさん画面に出てきます。出てきた青字で書かれた論文をマウスでクリックすると、専門雑誌のサイトにつながり、論文を読むことができます。しかも、日本では手に入らない雑誌の論文も読むことができるようになっています。矯正に関する専門雑誌がこんなにたくさんあることは知りませんでした。
歯科矯正学の二大雑誌である「The Angle Orthodontist」は昨年から、「American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics」は今年からインターネットで雑誌を調べることができるようになりました。しかも百年以上前の創刊号からマウスをクリックするだけですぐに読むことができます。さらに前者の雑誌は無料で保存、印刷ができます。学術情報が大量に、簡単に、短時間に手に入る時代になりました。
令和7年11月のある日
